田邊泰編集『裝飾文字圖案集』(洪洋社/大正14年再版/無綴図版30図)です。(写真10枚目 参照)
B5判よりやや大きめ(B5変形)の30枚のモノグラム*の図版のセットになります。(写真4〜7枚目 参照)
(図版size≒W150 x H224mm x 30図 +『はしがき』)
*註:モノグラム (monogram) とは「複数の文字を組み合わせて独自の図案にしたもの」(Weblio辞書より)
(※古代のものは1字、その後2字以上の組み合わせとなり、一つの図案にして、マークのように使用)
この本のことが「外国* で作られた図案文字の紹介で、国内の作品は掲載されていない。昭和初期にブームとなる装飾文字の草分け的な、或は教科書的な存在の本である可能性が高く、各作品に製作者名が記されているのは資料的価値が高い」と、とあるサイトで紹介されていました。
(詳細をお知りになりたい方は↓下記のURLをご参照ください。)
https://shinju-oonuki.hatenadiary.org/entries/2007/08/00
*註:上掲文書中の「外国」というのが「独逸 (ドイツ)」であることが、後述する『はしがき』に載っています。
図版には以下のようなキャプションが入っています。
01:RV. R. B. LA. KL. TD. FU. MK. TU. パウル・ユーブネル作
02:S. G. I. A. PH. MS. MA. WH. TU. パウル・ユーブネル作
03:BC. CC. JG. クレーレ・パレンベルヒ作
ZV. JDV. ハンス・メルヒング作
IVM. EK. IV. J. K. リヒアルド・カンネンベルヒ作
04:ST. マリア・クラウス作
DRS. ARV. OS. RD. ハンス・メルヒング作
GW. ZW.LE. LT. ヨゼフ・フッフス作
05:JLT. LS. MR. JD. MSR. マリア・クラウス作
FF. FB. ウィーネル・ヴェルクステット作
06:AB. Z. ML. S. W. P. JR. CV. マリア・ランゲル・シェレル作
・・・
30図全てのキャプションをトレースする余力(?)は ありませんでした。(汗)
(判読しにくいキャプションがあり、作者名を誤読している場合があるかも知れません。)
※なお、図版7枚目のキャプションが逆さまという印刷ミスがあり、逆に稀少かも知れません。(写真8枚目 参照)
(この図版7枚目のキャプションは内容も間違っているように思えますが、図と文字が被っているせいで判読できませんでした。)
『はしがき』には「近代に至っても商標、書籍の裝釘其他に頭文字を組合せた所謂組合せ文字 (Monogram) なるものが、圖案家の種々の試みの下に裝飾的に大いに研究されつゝあるのである。本輯のものは最近の独逸に於ける組合せ文字裝飾の蒐集で、中には古典主義的手法の認められるもの、又はセセッションの手法の窺われるもの、或は又表現主義的手法が自在に扱われてゐるもの等の何れも優秀なるものである。」との解説が載っています。
表紙(カバー)には背の内側等、傷みがあります。(写真3枚目 参照)