















SOLD OUT
Ernst Leitz (現Leica)* の 1920年代の顕微鏡です。
“Ernst Leitz Wetzlar” の刻印があります。(写真7枚目 参照)
*註:ライカ (Leica) はライツのカメラ (Leitz Camera) というブランド名。
創業者の名前がエルンスト・ライツ (Ernst Leitz) で、社名でもあったので、
“Ernst Leitz” と刻印が入っています。
ヴェツラー (Wetzlar) は創業の地で、現在の本社もそこにあります。
この顕微鏡は、Leitz の1929年版のカタログに、
"Dissecting Microscope Model W" という製品名で掲載されていたようです。
"Dissecting Microscope” とは「解剖顕微鏡」のことですが、
「解剖顕微鏡」と言っても、法医学的なものではなく、
採集した植物の構造や昆虫の体のつくりなどを調べるためのものです。
倍率的には10~30倍が一般的なようですが、
この顕微鏡には4倍のレンズしか付属しません。(写真6枚目 参照)
鍵付きの木製ケースが付きです。(写真12~16枚目 参照)
鍵は簡易なものですが、ちゃんと施錠できます。(写真14枚目 参照)
ケースの蓋表面には以下の文字が刻印された真鍮プレートが付いています。(写真13枚目 参照)
INDUSTRIE GENERALE d'OPTIQUE
Marcel WIEGANDT
10, Grand Quai, GENÈVE
(:ジュネーブにある なんたらかんたら… )
蓋の裏には、以下の注意書き (フランス語) の紙が貼ってあります。(写真15・16枚目 参照)
Chaque etudiant est responsable de la Loupe dont il se sert et qui doit être remise dans sa bofte après usage.
(:各生徒は自分が使用した拡大鏡に責任を持ち、使用後は必ず箱に戻さなければなりません。)
フランスの学校の備品 (教材) だったようです。
つまり、この顕微鏡は、
その昔、ドイツで作られ、スイスの会社が販売し(?)、フランスの (フランス語圏の) 学校で使われた…
そのようなもののようです。
金属部にキズやサビ、ガラス部 (ステージガラス、レンズ) にもキズや汚れ、曇りがあり、
肘休め (ステージの両サイドの金属板) に貼ってある擬革紙 (革を模した紙) には破れもありますが、
焦点調整ネジを回せば、鏡筒 (というかスライド・アーム?) はスムーズに上下しますし、
年代 (約100年前) のわりには状態はいいほうだと思います。(個人の感想です。)
何より、古い Leitz 製の「格」のようなものを感じます。(これも個人の感想です。)
size≒ W270 x D130 × H150~240 mm
case size≒ W170 x D180 × H255 mm
weight≒2140g (+ case weight≒ 1650g)